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日別アーカイブ: 2025年5月19日

トントン日記~part10~

皆さんこんにちは!

株式会社境関養豚の更新担当、中西です!

トントン日記~part10~

ということで、豚の育成で失敗しないために注意すべき主なポイントを、ステージ別に整理して解説します。

養豚業において豚を健康に、効率良く育てることは、肉質の安定と経営の持続性に直結します。特に生後0日から出荷までの約180日間の管理は、生存率・増体率・肉質に大きな影響を及ぼします。


1. 哺乳期(生後0~4週間):初乳と保温が命を守る

✅ 初乳の摂取と温度管理が生命線

  • 生後30分以内に必ず初乳を摂取させる(免疫力と成長ホルモンの吸収)

  • 仔豚の理想的な保温温度:30〜35℃

  • 仔豚の踏圧死防止のため、保護柵・滑り防止対策を徹底

🐷 生後1週間が最も死亡率が高いため、最も繊細な管理が求められます。


2. 離乳期(4~8週):腸内環境を整える“転換期”

✅ 固形飼料へのスムーズな移行

  • 徐々にプレスターターを導入し、消化器官に慣れさせる

  • 食べ残しはすぐに回収してカビや酸化を防止

  • 下痢や発熱の兆候には電解質補水や抗生剤投与も迅速に

🥣 「よく食べ、よく寝る」状態を保てるかが離乳成功の鍵。


3. 育成期(2〜4ヶ月):体格形成の基盤づくり

✅ 増体と均一性の確保がポイント

  • 月齢ごとの理想体重を設定(例:生後60日で約25kg、90日で50kg)

  • 飼料の栄養バランス(タンパク・ビタミン・ミネラル)を調整

  • グループ内での「大きさ格差」が出たら早めに再編成

📏 この時期の成長が、最終的な枝肉歩留まりに大きく関わる


4. 肥育期(4〜6ヶ月):出荷品質の決定期

✅ 肉質と脂肪率をバランスよく仕上げる

  • 高エネルギー飼料を投入し、1日平均800〜900gの増体を目指す

  • 運動不足による脂肪過剰に注意し、適度な群飼を維持

  • 飼料変更時や出荷直前のストレスは、肉質に悪影響を及ぼすため慎重に

🍖 「太らせ過ぎ」ではなく「締まりのある肉」を目指すこと。


5. 環境と疾病管理:毎日の“微差”が事故を防ぐ

✅ 衛生・通風・密度の三大原則を徹底

  • 清掃と乾燥を日課にし、バイオセキュリティを保つ

  • 冬場の寒暖差・夏場の高温多湿に注意し、適切な換気・ミスト対応

  • PRRS、豚熱、サルモネラなどの感染症に対するワクチン計画を整備

🧫 病気は「出てからでは遅い」。予防と記録管理が最大の防御策


「育て方が、結果をつくる」

養豚は、単なる“増やす作業”ではなく、一頭一頭の健康と成長を見極め、環境と飼料を最適化する高度なマネジメント業です。わずかな異変に気づき、日々調整を続ける姿勢が、収益性の高い養豚経営につながります。

“育て方こそが品質”それを信じて丁寧に向き合うことが、養豚の本道です。

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