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皆さんこんにちは!
株式会社境関養豚の更新担当、中西です!
トントン日記~part10~
ということで、豚の育成で失敗しないために注意すべき主なポイントを、ステージ別に整理して解説します。
養豚業において豚を健康に、効率良く育てることは、肉質の安定と経営の持続性に直結します。特に生後0日から出荷までの約180日間の管理は、生存率・増体率・肉質に大きな影響を及ぼします。
目次
生後30分以内に必ず初乳を摂取させる(免疫力と成長ホルモンの吸収)
仔豚の理想的な保温温度:30〜35℃
仔豚の踏圧死防止のため、保護柵・滑り防止対策を徹底
🐷 生後1週間が最も死亡率が高いため、最も繊細な管理が求められます。
徐々にプレスターターを導入し、消化器官に慣れさせる
食べ残しはすぐに回収してカビや酸化を防止
下痢や発熱の兆候には電解質補水や抗生剤投与も迅速に
🥣 「よく食べ、よく寝る」状態を保てるかが離乳成功の鍵。
月齢ごとの理想体重を設定(例:生後60日で約25kg、90日で50kg)
飼料の栄養バランス(タンパク・ビタミン・ミネラル)を調整
グループ内での「大きさ格差」が出たら早めに再編成
📏 この時期の成長が、最終的な枝肉歩留まりに大きく関わる
高エネルギー飼料を投入し、1日平均800〜900gの増体を目指す
運動不足による脂肪過剰に注意し、適度な群飼を維持
飼料変更時や出荷直前のストレスは、肉質に悪影響を及ぼすため慎重に
🍖 「太らせ過ぎ」ではなく「締まりのある肉」を目指すこと。
清掃と乾燥を日課にし、バイオセキュリティを保つ
冬場の寒暖差・夏場の高温多湿に注意し、適切な換気・ミスト対応
PRRS、豚熱、サルモネラなどの感染症に対するワクチン計画を整備
🧫 病気は「出てからでは遅い」。予防と記録管理が最大の防御策
養豚は、単なる“増やす作業”ではなく、一頭一頭の健康と成長を見極め、環境と飼料を最適化する高度なマネジメント業です。わずかな異変に気づき、日々調整を続ける姿勢が、収益性の高い養豚経営につながります。
“育て方こそが品質”それを信じて丁寧に向き合うことが、養豚の本道です。
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